下肢静脈瘤とは
下肢静脈瘤というのは大腿部やふくらはぎ、足先などの下肢部分の静脈が膨らんで血液の流れが悪くなる疾患です。下肢静脈瘤は加齢とともに発症しやすくなりますが、原因は静脈の血管の内部にある逆流防止弁が正常に機能しなくなったり、壊れてしまうことで静脈中の血液が逆流することです。逆流防止弁が壊れると、動脈から流れてきた血液は静脈を伝わって心臓に戻りにくくなり、一部は逆流するようになります。そのため足の下の方に血液が貯まり蛇行する川のような形状の瘤が形成されます。下肢静脈瘤は女性の方がより発症しやすいと言われていますが、実際には男性でも発症する人が多くいます。
下肢静脈瘤をタイプ別に分けると「伏在静脈瘤」、「側枝状静脈瘤」、「網目状静脈瘤」、「クモの巣状静脈瘤」などに区別することができます。伏在静脈瘤は足の本幹静脈やそこから分かれる分枝血管などに発生するもので、最も典型的な下肢静脈瘤です。側枝状静脈瘤は伏在静脈瘤の場合よりも細い静脈で静脈瘤ができます。いずれの場合も滞った血液のために皮膚が盛り上がり瘤状になってしまいます。
また網目状静脈瘤やクモの巣状静脈瘤では瘤はさほど大きくはなりませんが、青色や赤みを帯びた血管がはっきりと浮き上がるようになります。クモの巣状静脈瘤では文字通りクモの巣のように血管が広がって見えるようになります。